WeNeedCulture

文化芸術復興基金をつくろう

演劇緊急支援プロジェクトと# WeNeedCulture

 演劇緊急支援プロジェクトは、ミニシアターの支援を求めるSAVE the CINEMA、ライブハウス/クラブの支援を求めるSaveOurSpaceとともに、#WeNeedCulture という三者共同アクションをおこなっています。5月から、公的な資金が投入された「文化芸術復興基金」の創設と、文化の拠点である「場」を支える人たちへの緊急支援を求めてきました。特にミニシアター、ライブハウス/クラブは、これまで文化庁の支援対象となる「文化芸術団体」と見なされておらず、緊急支援においても対象になっていませんでした。しかし、彼らの活動は営利を追求するものではありません。多様で豊かな文化の担い手として場を育ててきた彼らに演劇人も共鳴し、ともに声をあげてきました。

 5月21日・22日には、省庁要請と併せて、webシンポジウム、リレートークの配信をおこない、広く注目を集めました。その後も、各省庁、議員との意見交換を重ね、その結果「文化芸術活動への緊急支援パッケージ」においてミニシアター、ライブハウス/クラブも対象と認めてもらうことができました。これは、プロジェクト支援が中心となっている演劇においても、民間劇場や劇団といった拠点そのものに対する支援を求める足がかりになる出来事でした。

 演劇と映画と音楽は近い親戚のような関係でありながら、近年距離が開いていました。しかし、今回、三者がつながることができました。これからも意見交換を重ねながら、それぞれのニーズに合った支援を求め、日本の文化行政そのものへ提言をおこなっていきたいと考えています。

SaveTheCinema
#SaveOurSpace

ステートメント

 日本は、世界でも稀な多種多様の「文化」を創造し、それを享受できる国です。

 ミニシアターでは世界各国の多様な、そして独自性のあるテーマを持った映画を観ることができます。演劇は全国津々浦々の鑑賞団体や学校にスタンダードな演劇を届けるようなものから、世界的に評価されるような先鋭的な表現まで多彩に構成され、豊かなシーンを作り出しています。ライブハウス/クラブも、日本の音楽を、世界的なムーブメントに押し上げる原動力となると同時に、人的交流を生み、文化を育てています。

 文化芸術復興基金は、この未曾有の新型コロナウイルス感染拡大から、日本の豊かな文化を守ると同時に、文化によってより豊かな社会をつくるための基金です。新型コロナウイルスが去るまでのあいだ、様々な苦境から文化を守ると同時に、復興後の日本を今度は文化の力で助けるため、ミニシアター、演劇、そしてライブハウス/クラブが手を携えて、立ちあがりました。わたしたちは、要望書の内容に則り、国に文化芸術復興基金の創設をお願いすると同時に、様々な包括的支援と文化育成のあたらしいかたちを希求します。

 We Need Culture、文化の担い手も観客も、この旗の下に集まり、文化の灯を消さないようアクションを起こしましょう。

#WeNeedCulture
#文化芸術復興基金をつくろう
演劇緊急支援プロジェクト
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