コロナ禍の支援施策である文化庁AFF(ARTS for the future!)の審査の遅れにより、上演の中止・延期、主催者の負債の発生など、多くの問題が起きています。演劇緊急支援プロジェクトでは遅れの影響の調査を行い、それを元にして11月17日、文部科学省大臣・文化庁長官に、至急の改善を求める要望書を提出いたしました。
《報告前文より》
「公演などを中止・延期」は回答の半数以上が、「規模を縮小した」も40パーセントを超え、ほぼ全ての回答が何らかの形で当初の計画通り事業が進まなかったと答えている。
また、それ以外にも「実施・規模の判断を迷っている」は40パーセント以上が、はい、と答え、採択の可否、連絡の時期が、事業そのものに与える影響の大きさが現れた。
「支払いの目処が立たない」は半数に登り、「主催持ち出しの負債」は4分の1が発生したとしている。その結果「来年度や今後の事業計画」に支障が生じた団体も32%を数える。
「不備の連絡後の再修正への連絡」がひと月以上かかった、など「事務局、コールセンターの対応に不満」も、58%の人が感じている。
「特に問題はない」と答えた人は、13%に過ぎなかった。